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会社設立時の登録免許税を半額にできる特典のある創業塾へ参加してみることのメリット

 
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創業や経営支援分野に注力している税理士事務所です。税理士としては珍しい大手金融機関で融資実務を経験したキャリアを持ちます。どんな些細なことでも相談していただけるように丁寧な対応を心掛けています。
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商工会議所で開催している創業塾の案内があったのですが、これってどうなんでしょうか?

教えて君

創業を予定している方だけでなく、創業に興味があるというだけの方にも是非参加を検討してもらいたい。それくらいにメリットがたくさんあるんだよ。

ベテラン先生

それはなぜでしょうか?

教えて君

創業を支援する専門家の講義を受けれるだけでなく、実際に創業をした方の話を聞く機会があったりもする。そして、何より、創業を目指している方同士の横のつながりもできるしね。

ベテラン先生

なるほど。

教えて君

実は、それだけじゃないんだ。創業塾に参加すると・・・、

ベテラン先生

創業塾は、市町村や商工会議所が連携して、現在、様々なところで実施されているため、一度は耳にしたことがあるという方も多いはず。

実は、この様々な自治体で開催されている創業塾ですが、創業塾参加後にその自治体で会社を設立したときには、登録免許税が半額になるという特典もあったりするのです。

私自身もこの恩恵を受けて本来15万円かかるはずの登録免許税が7万5千円に減額され、会社を設立することができました。

今日は、そんな創業塾について、ご紹介いたします。

 

そもそも創業塾って何?

欧米に比べて半分程度となっている日本の開業率を高めて、雇用を生み出し、産業の活力を高めていこうという目的で、平成26年に「産業競争力強化法」が施行されています。

創業塾とは、まさに、この産業競争力強化法の中の施策の一つというわけなのです。

 

創業塾の全体像

中小企業庁のホームページに掲載されている創業ガイドラインにわかりやすいイメージ図がのっていましたので、こちらをそのまま抜粋します。

 

市町村が商工会議所や金融機関などと連携して、創業支援のための計画を策定し、その計画を国に申請して承認を受けることになります。

そして、この承認された計画に基づき実施される創業塾に参加することで、創業塾の参加者は該当の市町村から認定証が発行されるという仕組みです。

この認定証は、先ほどにご紹介のとおり、会社設立時の登録免許税が半額になるという特典だけでなく、融資面など、様々なメリットがあり、こういった特典を通して創業者をバックアップするというスキームになっています。

ちなみに、平成29年8月末時点で、累計1,346市区町村が認定を受けているとのことで、かなりの数に上るようですね。

【注意事項】

会社設立時の登録免許税の軽減などの特典を受けるためには、上記のスキームにより実施される自治体の創業塾でないといけません。創業塾と名の付くものであれば、どんなものでもよいというわけではありませんので、必ず、参加前に参加する自治体等にご確認願います。

 

創業塾のカリキュラム例

各自治体により、カリキュラムは様々ですが、どの自治体も以下のような内容のカリキュラム構成になっていることが多いように感じます。

ちなみに、私が参加した創業塾は、毎週土曜日に朝から夕方まで開催され、全5回コースでした。

  • 創業の心構え
  • マーケティング・販路開拓
  • WEB・SNSの活用
  • 事業計画書の策定
  • 創業後の会計・税務に関する留意点
  • 創業融資に関する金融機関の方の講演
  • 創業経験者の講演

講義内容は座学のものあれば、ディスカッション形式のものもありと、バラエティーに富んだものとなっています。

私が参加した創業塾では、ディスカッション形式のものが多く、色々な方と話す機会が多かったように感じます。

また、みんなの前でのプレゼンの機会もたくさんあったように感じます。

 

創業塾の参加メリット

それでは、創業塾に参加するメリットを書いてみます。

 

事業計画書を実際に作成することができる

私が参加した創業塾では、自分自身の事業計画書をとりあえず作成してみるという講義があり、これは非常に役立ちました。

自分自身が策定したものを他の方に発表して意見をもらったり、商工会議所の専門家の方にも見ていただく機会もあり、客観的な意見をもらえたことは有意義であったと感じます。

また、とにかく、事業計画書という形で実際に文章や数字に落としてみることで、いかに自分自身の頭の中が整理できていないということに気付かされます。これも良い気付きでした。

 

金融機関の方から創業融資についてのレクチャーがある

創業経験者の創業時のお困りごとナンバーワンは、「創業融資」だそうです。

私が参加した創業塾では、日本政策金融公庫の支店長を招いて、講演をしていただく機会があり、オフレコのような内容も含めて、参加者の質問にもたくさん答えていただきました。

金融機関目線でどのようなことがポイントになるかを知れる機会はなかなかないので、これも創業塾ならではのメリットだと感じます。

 

創業の先輩から話を聞ける

おそらく、参加者が一番集中して話を聞くのが、創業を経験した先輩から講演をいただく時間です。

特に、成功体験というよりは、創業直後の失敗体験、そして、その失敗をどうやって乗り越えてきたのかということが、創業予定者にとっては一番聞きたいことなのではないでしょうか。

質問もその点に集中していたように感じます。

これも確実に創業塾に参加するメリットですね。

 

創業を考えている方同士の横のつながりができる

創業塾は、グループワークも多いため、参加者同士も非常に仲良くなります。

私が参加した創業塾では、最終日にそのまま近くの居酒屋で打ち上げを行ったのですが、相当盛り上がった記憶があります。

その後も、有志でメーリングリストを作って、創業報告を行いあったりと、横のつながりができたこは非常に大きかったです。

 

受講後に発行される認定証のメリット

創業塾参加後に自治体から認定証が発行されますが、認定証の発行を受けると、以下のような特典を享受することができます。

中小企業庁のホームページに掲載されている創業ガイドラインの10ページの内容を以下にそのまま抜粋しました。

 

おそらく、一番目を引かれるのが、会社設立に係る登録免許税の軽減です。

私自身もこの特典を受けて会社を設立することができました。

【注意事項】

上記の特典には、例えば、創業塾に参加した自治体を本店として会社設立を行うなどの細かい要件もありますので、これらのメリットの活用を考えておられる方については、事前に、参加する自治体に確認することをお勧めします。

あとは、上記でも記載しましたが、参加する創業塾が上記の認定証の交付を受けれるものかどうかについても、事前に確認を行いたいところです。

 

まとめ

創業塾は、縦のつながりや横のつながりを作れるだけでなく、会社設立時の登録免許税を軽減できるなどの実利面でのメリットも大きいと言えます。

個人的には、参加経験者として、創業を考えている方には、創業塾への参加を100%おすすめしています。

ただ、創業塾は、年一回の実施で、夏から秋にかけて実施するところが多いため、創業予定の自治体の日程は必ず事前に抑えておきたいところです。

余談ですが、創業を支援する税理士や中小企業診断士などの専門家の中にも、まだまだ、創業塾について詳しく知っているという方は少ないように感じます。

私自身は、実際に創業塾の参加経験があるため、もしご興味のある方がいらっしゃる場合には、お気軽にご相談頂ければ、体験談をお伝えすることができます。

 

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