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料金表を開示することに対する考え方(その1)

 
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創業や経営支援分野に注力している税理士事務所です。税理士としては珍しい大手金融機関で融資実務を経験したキャリアを持ちます。どんな些細なことでも相談していただけるように丁寧な対応を心掛けています。
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税理士にかかわらず、士業のサービスについては、例えば、顧問契約を例にとってみても、それぞれのお客様によって請負う業務の内容やボリュームがお客様ごとに異なってくることが多いのではないでしょうか。

このため、一律の料金表を定めることは非常に困難なことですが、私自身は、独立前から税理士業務に関するサービスメニューと料金表は開示したいと考えていました。

今日は、料金表を開示することについての考えを書いてみたいと思います。

 

税理士業務の料金表を定めることの難しさの理由

顧問契約で考えてみると、お客様の状況によって税務判断の難易度が異なりますし、訪問回数など実施する業務についても、どのお客様も全く同じとは言えないため、一律でこの価格というように決めることが難しいというのが本音のところです。

例えば、顧問契約で考えてみると、お客様毎に、

  • 年間の打合せ回数
  • 打合せ時間
  • 訪問か来所か
  • 年末調整・償却資産税・法定調書合計表などをお客様で実施するかどうか
  • お客様の取引ボリューム(売上高・資本金など)
  • お客様の支店数
  • 業種(建設業から介護まで)
  • 海外取引の有無
  • 消費税の状況(免税・簡易・原則など)
  • 業界特有の会計基準(社会福祉法人、学校法人など)
  • 経営計画の策定や予算実績管理の状況
  • 資金繰り表の作成などを含む銀行対応の状況

このようなところが変わってくれば、当然、お客様毎に対応させていただく業務のボリュームに差が出てきますし、税務判断に要する難易度も変わってきますので、どうしても一律の料金表を設定するというのは難しいと感じます。

例えるのなら、建設業のお見積もりの考え方とも似ているかもしれません。

家を建てると言っても、家によって大きさが違うでしょうし、木造か鉄筋か、キッチンの設備内容、窓の数など、材料の材質など、当然、それぞれの家ごとに大きく変わってくるのがあたりまえで、どの家も同じ値段というわけにはいきません。

 

料金表を開示したいと感じた理由

とはいえ、料金表のない飲食店に不安を感じるのと同じように、せめて、ホームページなどで料金表の目安があるだけでもお客様にとっては、安心感があるのではないかと感じます。

ただでさえ、士業に対しては敷居が高く感じてしまうという方も多いという話も聞きますし、身近に消費するモノやサービスでもないため、相場観が分かりにくいということも不安が大きくなる要因だと感じます。

このようなところも理由として挙げれるのですが、別の理由もあります。

料金表のないモノを買ったり、サービスの提供を受ける場合、本当にみんな同じ値段でやってくれているのだろうかという不安。値切るのがうまい人や、声が大きい人は安くなるのだろうかと思っても不思議ではありません。

このHPのプロフィールにも書かせていただいていますが、私自身は小心者で気弱なタイプですので、値切ることなんできない、そして、声も大きくないタイプですので、言ったもの勝ちみたいなことには敏感に反応してしまいます(苦笑)

それだけに、やっぱり、きっちりと料金表は定めて、安心感を持って選んでいただきたいなと感じています。

 

料金表を開示することの悩み

とはいえ、やっぱり悩みは尽きません。

料金表は出来るだけシンプルに

お客様にとっても自分にとっても、出来るだけ公平感と納得感のある料金表にしようとすると、上記に上げたような打合せ回数などに応じた積上げ方式で決まる料金表がいいのではないかと。

打合せ回数とか、売り上げ規模などで細かく分けて報酬が決まるようにすればいいのかとも思いつつ、それでは細かすぎて何が何だか分かりません。

個人的に、携帯電話の料金体系が複雑すぎて昔から嫌だなぁ感じているのですが、それと同じことですね(汗)

やっぱり、シンプルにしたいと思う反面、それでは、業務内容と料金の間にばらつきが出てしまう可能性もあるため、どのあたりに線を引けばよいのか迷うところでもあります。

 

矛盾する想い

先程、料金表を開示する理由にも書かせていただいたのですが、声の大きな人ばかりが得をするような形ではなく、どのお客様も不公平なく、安心感と納得感を持って選んでいただきたいということを書かせていただきました。

ただ、やっぱり仕事は報酬だけで決まるものではありません。

いくら、高い報酬を頂いてもやりたくない仕事があるように、極端なことを言えば、報酬が当面ゼロでもやってみたくなるような仕事があるのも事実。

そして、もっと言うと、仕事内容だけでなく、誰と仕事をするかということも本当に大切なことだと感じさせられています。この人となら少々報酬が少なくてもやってみたい仕事。そんなのだって絶対にあるはず。

この辺りの話は、矛盾していると感じるのですが、本当に悩んでしまいますね。

 

まとめ

ある有名な経営者の名言で、「値決めとは経営だ。」というような言葉を聞いたことがあるのですが、本当に料金表を決めるというのは難しいですし、売り手の考え方がもろに出るところだと感じてしまいます。

この辺りの話については、これからもしっかりと向き合っていきたいと思っています。

【追記】

続きを記載させていただきましたので、以下よりご覧いただければと思います。

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