大阪・吹田市江坂の創業・経営支援専門の税理士事務所

こんな現金管理が銀行や税務署の信頼をなくす?会社設立後の現金管理

 
この記事を書いている人 - WRITER -
創業や経営支援分野に注力している税理士事務所です。税理士としては珍しい大手金融機関で融資実務を経験したキャリアを持ちます。どんな些細なことでも相談していただけるように丁寧な対応を心掛けています。
詳しいプロフィールはこちら

いつも領収書がたまってしまって、うんざりするんですよね。

若手社長くん

個人事業時代とは違って、法人では特に厳格な管理が求められるので、しっかりして欲しいですね。

ベテラン先生

分かってはいるんですが・・・。

若手社長くん

ずさんな現金の管理をしていると、銀行や税務署の信頼を下げることにもつながりかねないということは知ってますか?

ベテラン先生

えっ・・・。そんな重要なことは、早く言ってくださいよ!

若手社長くん

・・・。

ベテラン先生

 

預金取引と比べれば、現金取引のボリュームは比較的小さいため、たかが現金と舐めてしまいがちですが、ずさんな現金管理を行っていると、思わぬ落とし穴にはまります。

それは、銀行と税務署の信頼を失うことにつながってしまいかねないということ。

今日は、現金管理の重要性と、厳格な現金管理を行うためのコツをお伝えします。

 

今回のポイント
ずさんな現金管理は、銀行や税務署からの信頼を失うことにもつながりかねません。現金の管理をこまめに行うためには、省力化の工夫もポイントになります。

 

こんな現金管理が銀行や税務署の信頼をなくす?

私自身、実際にこんな決算書や試算表、総勘定元帳を見て驚いたことがあります。

 

実際にはありもしない現金が計上されている

こんなこと本当にあるのかと思われるかもしれませんが、私自身も過去にこんな事例を見たことがあります。

決算書や試算表には、

  • 現金:12,000,000円

と表示されており、見た瞬間に本当に現場にそんなお金があるわけないと疑ってしまいたくなります。

当然、実際金庫には、こんな大金が入っているわけがないのです。

では、なぜ、こんなことが起こってしまうのでしょうか?

理由としては、こんなことが考えられます。

  • 現金で経費を払ったけど領収書を紛失して(又はもらえなくて)精算していない
  • 社長や親族、従業員が使い込んでしまった

税務署目線では、そのお金は実際にはどこに使われたのかと言う目線になりますし、社長が個人的なことに使い込んでいたのなら、それは社長に対する賞与ではないかと言われてしまうかもしれません。

銀行目線では、そもそも、決算書自体の信頼を失ってしまいますし、あるべき資産がなければ、その分を控除して会社の評価(格付け)を行うことになります。

どちらにせよ、良い結果になることはありません。

 

小さなことの積み重ねであっても、年数を経ることで、こんな大きな話にもなりかねません。日々の管理が大切だということですね。

ベテラン先生

現金勘定がマイナスになっている

こちらは、先ほどの逆で、帳簿上での現金勘定がマイナス残高になっているという事例です。

この原因はこんなことが考えられます。

  • 社長のお財布から会社の現金を補充したけど、現金出納帳には反映できていない
  • 社長が立て替えた経費を現金出納帳に反映した

個人事業と比較して、会社では、社長個人(プライベート)と会社の線引きは、とても厳格に求められます。

にもかかわらず、このようなことが起こるということは、個人と会社の線引きがあいまいなのではないかという風に見られてしまっても不思議ではありません。

当然、先ほどと同じで、税務署目線でも銀行目線でも、悪い印象を与える結果となります。

 

現金売上こそ最も気を使って管理する

現金売上の計上もれのチェックは、税務調査の場面では、必ず実施されることです。

売上が預金口座への振込みで入金される場合は、得意先からの振込みが記録として残りますが、現金は記録に残りにくいため、その分、不正が行われたり、また、計上ミスがあったりすることもあったりします。

特に現金売上が多い業種では、税務調査の場面では、実際の現金有高の確認や、その管理方法について、細かく調査されることがあります。

この場合、現金出納帳の現金残高と実際の現金有高が一致していて、きちんと厳格に管理されていれば非常に心証が良くなることは間違いありません。

逆に、帳簿と実際の有高が全然一致しないということになれば、本当に現金売上が適切に計上されているのかと疑われてしまうことでしょう。

このため、最低限、こんなところには、気を付けたいところですね。

  • 現金出納帳の残高と現金の実際有り高を毎日きっちりと一致を確認している
  • 現金売上の証拠としてレジペーパーなどを毎日打出し、記録を残している

 

現金管理をこまめに行うためには省力化の工夫も必要

それでは、どうやったらきっちりと現金を管理できるようになるかということですが、個人的には、省力化の工夫も大切だと感じています。

せめて、手書きの現金出納帳は辞めて、エクセルに移行する。

そして、そのエクセルと会計ソフトを連携して、仕訳のCSV取り込みを行えるようにする。

こういった、ちょっとした省力化の工夫を重ね、現金管理のハードルを下げることも大切だと思っています。

 

まとめ

たまたま、今月のはなしですが、友人の銀行員と話した時に、ありもしない現金勘定の話題になったので、記事にしてみましたが、私自身も何度か経験したことがあります。

たかが現金、されど現金。

ずさんな現金管理の結果、税務調査で追徴を受けることになった、銀行融資が受けられなくなったでは、話になりませんので、是非、お気を付けください。

 

今日の日記

とうとう今日はコロンビア戦ですね。

直前の監督交代もあり、色々とネガティブな報道も多いですが、それでも、四年に一度のワールドカップ。

今日はビールを買い込んで、全力で応援します!

さて、最後に、お知らせです。

よく一緒にお仕事をさせていただいている士業の方々と一緒に、日本政策金融公庫さんを講師に招き、創業者向けのセミナーを開催することになりました。

開催日は、お盆明けの予定ですので、まだまだ先の話ですが、また、詳細が決まり次第、こちらのブログでもご報告させていただきたいと思います。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
創業や経営支援分野に注力している税理士事務所です。税理士としては珍しい大手金融機関で融資実務を経験したキャリアを持ちます。どんな些細なことでも相談していただけるように丁寧な対応を心掛けています。
詳しいプロフィールはこちら