料金表を開示することに対する考え方(その2)

ちょうど一年前に、料金表の開示に対する考え方の記事を書かせていただきました。
ちなみに、前回の記事はこちらになります。
基本的な考え方は大きく変わっていないのですが、前回の記事から一年経過して感じるところを改めて書いてみたいと思います。
ちなみに、なぜその料金体系にしたのかといったような「安い・高い」、「価値がある・ない」のはなしではなく、料金表の開示に対してどのような考え方をもっているのかということを中心に書かせていただきました。
はじめて税理士との契約をお考えの方であったり、はじめて税理士変更をお考えの方にとっても少しでも参考になれば幸いです。
目次
前回の記事の要約
前回の記事では、概ねこんなことを書かせていただきました。
- 税理士の仕事は一律に料金表を定めることは困難だと感じる
- それでも不安を解消し安心感を持っていただくためにも料金表を開示したい
- 携帯電話の契約ような分かりにくい料金体系は避けたい
- 言ったもの勝ちにならないようにしたい
- 料金が全てではないという矛盾した想い
料金表の開示に対する基本的な考え方
基本的には一年前と大きく変わるところはありませんが、改めて、自分の言葉で書いてみたいと思います。
シンプルにわかりやすい料金表を提示したい
個人的には、携帯電話の機種変更や、ネット契約の変更などの度に、契約体系が分かりにくくて何だか損をしているような感覚があり、そんな不安感や不信感をずっと感じてきました。
もちろん、それを知って契約をした自分に責任があるわけなんですが、キャッシュバックであったり、●年縛りの違約金にも苦い思い出がいくつかあります(苦笑)
だからこそ、自分がサービスを提供することになったら、出来るだけシンプルで分かりやすい料金表をオープンにしたいということをずっと感じてきました。
また、どのような業界のサービスにも当てはまることですが、
「●●円~」と安いイメージを植え付けながら、実際にはその値段で契約するための条件が厳しくて「●●円」で契約することはほとんどなく、結局は世間相場並みの価格に落ちくようなもの。
さらには、
基本料金は安いけど、お客様が望むサービスとしては片手落ちで、通常のサービス内容に近づけようとオプションを積み上げたら、結局は安くはなかったというようなもの。
もちろん、全ては、自分が決定するわけですので、自己責任と言ったらそれまでですが、少し後味が悪いなぁという感じもします。
私たちのお仕事は、お客様との長いお付き合いのお仕事となりますので、初めの時点でお客様から…と感じられるようではすごくつらいです(泣)
まだまだ、試行錯誤で分かりにくいという部分もあるかもしれませんが、お客様の声などをお聞きしながら、少しでも良い形に変えていければと思っています。
料金表に対応するサービスのイメージを明示する
私たち税理士のサービスの核である税務顧問については、「一口に税務顧問と言っても何をしてくれるの?」と疑問を持たれることも良くありますが、それはもっともなご指摘だと思っています。
このため、当事務所の税務顧問契約であれば、このような形(リンク先:税務顧問のサービス内容)で明示することで、イメージを持ちやすいようにさせていただいています。
また、基本的な業務内容については、税務顧問の範囲内とすることで、本当に特殊なことがなければオプション対応となることはなく、年間の必要金額をイメージしやすいようにしたいと考えています。
もちろん、内容に応じてケースバイケースではありますが、先々月であれば商工会議所に提出する補助金関係の資料作成のサポートをさせて頂いたり、今月も融資相談で銀行に同行させて頂いたりと、イレギュラーなことにも可能な限り顧問料の範囲内で対応させて頂いております。
私自身も何かある都度、料金(請求)のお話ばかりするというのは性格的に苦手です(苦笑)
「言ったもの勝ち」の対応はしたくない
私自身は大阪在住でありながら、性格上、値切ることや交渉が得意な方ではなく、声が大きな方が得をする「言ったもの勝ち」はとても苦手なところがあります(苦笑)
もちろん、そう感じるのは、自分がそのようなことをうまくできないからということだけではなく、既に同じ条件でご契約をしていただいている顧問先様に対して満足のいくご説明ができないと感じるからです。
また、新しく契約をしていただく方に対しても、交渉をする人には値段を変えるのかという不信感を感じていただきたくありませんので、何の理由もなく交渉だけで値引きをしたり、逆に、お財布事情を見て増額をしたりというようなことはないようにしたいと考えています。
補足となりますが、もちろん、お客様のご事情等をお伺いし、ご対応できるところは親身にご対応させていただきたいと思っていますし、対応できないことはなぜご対応できないのかということをしっかりとお伝えできればと思っています。
まとめ
料金表の開示に対する考え方に正解も間違いもないと思っています。
違いがあるとすれば、考え方やポリシーの問題で、最終的には、どのようにお客様に対して向き合っていくのかということにも通じるのではないかと考えています。
正直なところ、今はこれがベターだと思いつつも、悩みながら考え続けていることも多くあります。
今後、お客様などからご意見をいただいたり、様々な考え方に触れる中で、より良いと感じることがあれば、その時はまたこの続きを書かせていただきたいと思っています。
とにかく、お仕事をさせていただくにあたっては、安心していただき、お互いの信頼関係を大切に長いお付き合いができればと思っています。
長くなりましたが、ご覧いただきましてありがとうございました。
今日の日記
事務所のある吹田市の江坂は、飲食店が非常に多く、ランチや飲み会のお店探しには苦労しません。
私自身は、節約や健康を気にしてどちらかというとお弁当派ですので、そんなに外食をすることはないのですが、たまに外食をするときには今日はどこに行こうかと朝から結構ワクワクしていたりもします。
お昼が近くなると、ラーメンに行こうか、定食にしようかと食べログなんかも見つつ、悩むわけですが、結局、9割がた松屋のお世話になるという…(笑)
学生時代から変わらないこの行動パターンには自分でも苦笑いです。